えいごのべんきょう中 (たぶん)

英語多読・多聴・多視聴で攻略した作品の覚書

Supernatural - Witch’s Canyon

My Read Time: 9days

前作”Nevermore”で知り合ったジョンパパと交流のあった女刑事さんからの情報でアリゾナ州のグランドキャニオンの端にあるCedar Wellsという街に向かったディーンとサム。

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 そこでは40年おきに集落の大人たちが次々と不審な死を遂げるという怪事件がおこっており、その40年サイクルが再びこの12月に巡ってくる。超常現象にかかわる事件なのか、それとも普通の人間による猟奇殺人なのかを調べようとするサムとディーンだったが、到着したその日からすでに集落の人々が次々と不審死しており、原因をつきとめようと二人は懸命な捜査を開始する。

 

 洋書を読むとき、いつもネックになるのが登場人物の名前がなかなか覚えられないことで、いつも読み始めて物語の波にうまく乗れるまではでてきた人物を書き出すようにしているのだけど、今回ほど書き出した人物に片っ端から死なれた話はない。スペルがややこしく、苦労して書き出したあげく数ページで死なれるなんともいえぬ敗北感。

 そんな事件にサムとディーンが立ち向かうのだけど、殺人のペースが速すぎて二人もなかなかキャッチアップすることができない。殺害のされ方は様々で人の手によるものから動物、昆虫にいたるまで。共通していることはどれも惨たらしいということのみ。 家の中にいようが車の中にいようがターゲットにされると殺される。外部に連絡をとることもできなければ、街に入ってくることはできても出て行くことはできない。街から出ようとすると、やはり”何か”に殺される。

 そんな状況下でありながら巨大ショップグモールが新しく開店しようとしており、何も知らない買い物客が外から次々と街に入ってくる。人が殺されることをなんとか阻止しようとサムとディーンは捨て身で立ち向かっていく。

 事件の捜査の合間に、ディーンとサムが幼いころジョンパパにとても厳しく訓練されたころの話が語られる。肉体的・精神的に強靭にならざるを得ないよう、ジョンパパは二人をとことん鍛えぬいていて、ありとあらゆる過酷な状況でも道を見つけだす、人の命を守るために全力で戦うことのできる今の二人につながっているというのが見えてくる。

 成長するにつれジョンパパのやり方に疑問を抱き、大学を目指したサムの目からみればディーンはまさにジョンパパが作り上げた完璧な”ハンター”だ。

 ディーンは”狩る”を目的に行動する。もちろん"狩る”のは人を守るためなのだが、サムは"狩る”より先に”守る”が優先順位にあがる。そのことが二人をハンターとして抜群のバランスをもったチームにしている。

 作戦上、二手に別れなくてはならないとき、二人は常にお互いを見るのはこれが最後になるかもしれないと覚悟をきめながら二手にわかれる。まだこの頃の二人は自分たちが今後どれだけ死んで、そして蘇ってくることになるなんて知る由もない(そりゃそうだ)。

 サムはまだ自分はハンターにはなるまいと思っているし、ディーンのようにはならないと思っているのだけれど、ディーンと旅をするようになってハンターとしてのディーンを誇りに思うようになってきている。

 ディーンのハンターとしてのずば抜けたスキル、クレバーさ、そして”狩り”が終わったあとの手柄に対するこだわりのなさや謙虚さがサムはとても気に入っていて、ディーンのようにハンターこそ我が天職と思うことはできないが、ディーンの側にいてハンターの仕事をすることは気に入り出しているようだ。

 ディーンは当初サムが家出をして大学にいったことで、困難から逃げる癖がついているのではないかと少し疑っているところがあったが、そういうことではなくサムにはサムの戦い方があるんだと認めるようになりつつある感じ。

 途中、二人がグランドキャニオンに通じる谷間に古びた学校を見つけるシーンがあるのだが、そのシーンはとても美しく印象に残った。

Supernatural: Witch's Canyon (English Edition)

Supernatural: Witch's Canyon (English Edition)